People searching desperately outside themselves,
Caught up in thinking of what never helped
And I'd forgotten too that love exist inside of me as in those that I wanted from-

I feel you now





09.Dans une pluie reguliere, j'ai ete en couches.





アキラに見送られ私は走って景吾の家を目指していた。
沢山傷つけてしまったことを謝るために。
そして、私の本当の気持ちを伝えるために。

もしかしたら景吾がアキラと付き合っていたのは私の考えに気づいてしまったからかもしれない。 私と景吾が別れて直ぐ、アキラは景吾に声をかけた。
そして数回カフェで会う約束をしていたアキラと景吾にある日偶然にも遭遇してしまった。
そこで初めて会ったフリをする私を景吾は始終ずっと見ていたのを覚えている。


『この子はっていってね、私の1番の親友なの』
『は、初めまして…、です』
『…跡部景吾だ。お前らは前から友人同士なのか?』



あの時はそんな景吾の質問の意味になど全く気付かなかった。
だけど今考えれば不自然だ。
きっと景吾はアキラの気持ちに気付いて筈だから。

彼は、私の嘘に付き合ってくれたんだ。

そんなことを考えながら走っていると突然空から大粒の雨がポツポツと降り始めた。
私は咄嗟に近くに見えた花屋の屋根の下へ避難した。
突然のスコールのような雨に少しの時間しか当たらなかったとしても随分と濡れてしまっていた。

私は灰色の空を見つめながら、まるで神様が景吾の所へ行くのを邪魔しているようだと思った。
そんな投げやりな気持ちになっていると、突然カランカランという鈴の音が聞こえてきた。

反射的に音のした方を向く私の視線、目に入ってきたのは見開かれた青だった。
数秒間、時が止まったかのように私たちは動けなかった。


「…


彼の口から不意に漏れてきた言葉に私は何故か酷く泣きそうな気持ちになった。
彼に名前を呼ばれることが純粋に嬉しかった。

だけど、そんな私に対し彼は気まずそうな表情を浮べ私から目を逸らした。
そんな彼の態度に締め付けられる胸、だけど彼のそんな行動は以前私が彼にしたことで。

まさか、こんなにも胸を締め付けられるとは思いもしなかった。
だから景吾はあの時あんなことを言ってきたのかもしれない、今の私と同じ気持ち。

だけど、このままじゃいけないんだ。

アキラだってきっと辛かったはずなのに笑顔で私を見送ってくれた。
だから、私はそんなアキラのためにも約束を果たさなきゃいけない。
景吾に気持ちを伝えるという。

私は私に背を向け立ち去ろうとする景吾に小走りで近づくと彼の服を掴んだ。


「っ…!」
「…良かったらハンカチ、貸してくれませんか?」


それは初めて景吾と出会ったときと同じ、あの日も今日みたいに突然雨が降り出した。
そして雨宿りのつもりで立ち寄った花屋の屋根の下で景吾がハンカチを貸してくれたんだ。


「っ…“随分濡れているしな…俺の家へ行くぞ、直ぐそこだ”」


私の意図することに気付いただろう景吾は酷く何かを堪えたような顔でそう応えてくれた。
その言葉は初めて会ったあの日の言葉と同じで。


「景吾っ!ごめんなさい、嘘ついて、いっぱい傷つけてっ…ごめんなさい!」
「この馬鹿が…もっと早く気付けっ」
「あり、がとう…私を好きでいてくれて、私も、私もっ…景吾が大好き」


私は景吾の胸の中へと飛び込むと、涙を流しながら本当の気持ちを伝えた。
今まで自分の気持ちを偽って、アキラとの仲を応援してきた。

だけど、自分の気持ちを偽り続けることなんて本当は出来るはずがなかったんだ。
だって、こんなにも景吾が好きなのだから。


「こ、れからも…一緒に、いてくれ、ますか?」
「っ…あぁ」


そう言って私たちは今までの空白の間を埋めるかのように強く抱き合った。
これからはもう二度とお互い離れることはないと、離れないと誓い合うかのように。


「好き、好きなの…景吾」
…」


そう泣きじゃくりながら言う私に応えるかのように景吾は私の唇に優しくキスを落とした。
その温もりは以前と同じ、私の大好きな温もりで、また涙が溢れた。


「もう二度と…放さねぇからな」


そんな景吾の強い言葉に私は目を閉じ、彼の胸に強く抱きついた。
もう二度と間違いを犯さないように、もう二度とこの腕を放さないように自分自身に誓った。
そして、ゆっくりと顔を上げ微笑み見詰め合うと、また静かに唇を重ねた。

雨が優しく私たちを隠していた………――――――――――





b a c k   or   n e x t
ついに完結です。 早く書きあげると決めていながらなんだかんだこの短さで1か月近くもかかってしまいました。 しかもこのやっつけ感満載な終わりはなんだろう。綺麗にまとめようとするとこういうことになるっていうね。 これホント二次元の世界だから許される展開ですよね。
あぁ切実に文才が欲しいと思う今日この頃です。ホント誰か分けてください(笑
こんな作品でも誰かの胸に留まればなんて贅沢に思ってみます。nextはアトガキです。

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(2010.02.03 スルガ)