People searching desperately outside themselves,
Caught up in thinking of what never helped
And I'd forgotten too that love exist inside of me as in those that I wanted from-

I feel you now





06.Si vous n'avez pas a penser a etreindre la solitude et la douleur.





「跡部くん、私ちょっと他にも資料探してくるから」
「あぁ…」


過去のことを思い出したせいで跡部くんのことがまともに見れない。
私は席を立ち跡部くんにそう伝えると彼を見ることなく本棚の方へ歩いていった。
彼から逃げるように1番奥の本棚まで行き、壁に付けられてる窓をゆっくりと見つめた。
そんな窓に映る私の顔は酷く泣きそうな顔だった。


「…情けない、顔」
「何がだ?」


背後からそんな声が突然聞こえてきた私はハッとした。
自分の顔ばかり見ていて気付かなかったが、窓にはいつの間に跡部くんの姿があった。


「なん、で…」
「お前の様子がおかしかったから見に来たんだよ」
「な、何いってんの跡部くん。別にどこもおかしくなんてないよ」


私は彼の言葉に笑いそう返しながらも、今だ窓の方を向いたままで彼の方を見れない。
きっと今彼の顔を正面から見てしまったら泣いてしまうかもしれない。


「…だったら何でそんな顔してやがる」
「そ、そんな顔って…普段と同じ顔してるじゃん」
「だったら何で俺の方を向かねぇんだ?何で俺と目を合わさねぇ」



問い詰めるような責めるような跡部くんの言葉に私はドキッとした。
その通りだ、窓越しでも彼と目すら合わせられない。

(お願い、これ以上私を追い詰めるようなことを言わないで)


「っ………」


彼の言葉に私は返す言葉が見つからなくて、黙り込むしかなかった。
静かな静寂が流れる。
そんな中、不意に腕を強い力で引っ張られ私は咄嗟のことで対応出来ず―――

気付けば、目の前には跡部くんの綺麗な顔があった。

一瞬目が合ったが、私は直ぐ気まずそうに目を逸らした。
彼に掴まれている腕の部分だけが熱を持っていて彼の存在を意識させられる。


「何で、何で俺のことを見ねぇ…何で目を逸らすっ…!」
「っ………」




『別れよう。ごめんね、景吾のことが嫌いになった訳じゃないの』
『…なに、言ってやがる』

『サヨナラ』





蘇る景吾との別れ、「サヨナラ」を告げたのは私。
分かってる、私は自分で彼と別れることを選んだのだから今更後悔するなんて許されない。
泣くことだって、許されない。


、俺を見ろ」
「景吾…」


景吾の切ない声が私の耳に入ってくる。
お願いだからそんな声で私に言わないで、泣きたくないのに視界が霞む。


「……、俺は…っ」


景吾の切羽詰ったような声、私は不意に視界が霞むまま彼の方を向いた。
目に溜まる涙のせいで彼が今どんな顔をしているのか分からない。
うっすらと景吾の姿が目に入ったかと思うと、掴まれていた腕が強く引かれた。


瞬間、唇に懐かしい温もりを感じた。


午後の図書館、その静か過ぎる空間で私は時が止まったような錯覚を感じた。
今、何が起こったのか頭を整理することが出来ない。

どれくらいの間私たちの時は止まっていたのだろうか、フッと温もりが唇から離れた。
離れた時に感じた熱い吐息、私のよく知る匂いが鼻を掠める。


「…悪かった」


放心していた私の耳にそんな声が聞こえたかと思うと、いつの間にか景吾はいなくなっていた。 残された私は震える手をゆっくりと唇に運んだ。
未だ熱を持ったままの唇と、微かに紅潮しているであろう顔。
私の目からは静かに涙が流れ、チカラなく地べたに座り込んだ私のスカートに小さな染みを作っていく。

先ほどまで感じていた温もりはもう私のものではなくて、 そんな現実が私の胸を張り裂けんばかりに痛めつけ、許されない涙を流させる。



!私ね、彼と付き合えることになったんだ!』

『昨日初めて景吾とキスしちゃったの!』




私の脳裏を掠めていくアキラの残酷な言葉が私の胸に抜けない棘のように刺さっていく。
あの人を取らないで、あの人に触れないで、あの人を返して。




景吾のキスした後の泣きそうな顔が頭から離れなかった……―――――





b a c k   or   n e x t
跡部さま暴走のターン(笑) こんな跡部が見てみたいという思いを込めて書いてやりました。いや、実においしい。実に萌える、悶える。 こんな風に跡部に迫られた日にはもう全力でオチるね☆…えぇ、スルガの趣味丸出しで申し訳にないです。
読んでくださった方にも同じように萌えて頂けると嬉しいなと思います、はい。

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(2010.02.03 スルガ)