People searching desperately outside themselves,
Caught up in thinking of what never helped
And I'd forgotten too that love exist inside of me as in those that I wanted from-

I feel you now





04.Si j'ai oublie vous ne remplissez pas.





「俺の部屋へ行く。タオルを何枚か持ってきてくれ」
「かしこまりました」


駆け寄ってきたメイドたちに彼はそう言うと、私に着いて来るよう促し歩き始めた。
きっと言葉通り彼の部屋へ向かっているのだろう。

歩きながら私は広い家の中を見渡した。
とても一般人では住めないような豪邸で、やはり彼は金持ちだったのだと再確認した。

私がボーっとそんなことを考えていると部屋に着いたのか、 ある一部屋の前で彼は歩いていた足を止め、私もそれに習うよう足を止めた。


「俺の部屋だ、入れ」
「あ、うん。じゃあ失礼します」


彼は少し偉そうな口調でそう言いながらも扉を押さえ、先に入るよう促した。
やはりこういうところは優しいのだと改めて思った。


「凄い、大きい部屋だね」
「そうか?…もう直ぐメイドがタオルを持ってくる。少し待ってろ」


そう言った彼に私は頷くと、フッとあることに気がついた。
そんな私に気付いたのか彼が「?」を浮べた顔で私を見てきた。


「ねぇ、まだ名前聞いてなかったよね?」


私がそう言うと彼は納得したような顔で私を見つめた。
彼の青い瞳の中に私が映っていてなんだか気恥ずかしくなったが何故か視線を逸らせなかった。


「フッ、俺の名は跡部だ、跡部景吾」
「跡部くん…あ、私は
か、良い名前だな」


これが、彼との出逢いだった。
偶然なのか、必然なのか、全てはあの雨の日から始まったんだ。

私と景吾が互いに惹かれていくのに余り時間はかからなかった。
もしかしたら、初めて会った瞬間から恋が始まっていたのかもしれない。


『景吾、私ね…景吾が大好きだよ』
『ハッ、今更だな』
『ちょっ…景吾は言ってくれないの?』



だけど、始まりがあれば終わりもある。
それは私と景吾の場合も例外ではなく、別れは突然やって来たんだ。

それは弱すぎた私の心の所為。
まだ幼かった私には何が1番大切かなんて解っていなかったんだ。





□   □   □






、何をボーっとしている?」
「えっ…あ、ううん!何でもない、ちょっと考えごと」
「余り考え込むなよ。お前はいつも色々溜め込みすぎだ」


私はそう言った跡部くんに目を見開いた。
どうしてそんなことを言うの?
どうしてそんな柔らかい笑みを浮べるの?


「調べ物はいいのか?」
「あ、うん…ボーっとし過ぎちゃった」


私がそう言うと跡部くんは呆れたように笑ってみせた。
ねぇ神様、どうすれば過去に戻ることが出来ますか?
どうすれば過去の過ちを消せますか?

愛してくれた彼を手放したのは私。
それなのに、こうなるって分かってた筈なのに、どうして彼を諦めきれないの?


、俺はお前を愛してる』


そう言った貴方の真剣な表情、優しい声、何もかもが頭から離れない。
過去に戻れたら、そういくら望んでも時が戻ることなど有り得ない。

今も世界は私を置いて止まることなく進み続けている。
私が別れを告げ、私と貴方は別れ、貴方はアキラと付き合っている。


「ねぇ跡部くん…アキラとは、上手くいってる?」
「……あぁ」


突然の質問に彼は驚きながらも、そう言葉を返し私は「そっか」と呟いた。
こんなことを聞いて今更どうしたいっていうの?

跡部くんの気持ちはもう私にはないのに、何を望んでいるの?
崩壊した関係は二度と戻らない。
だけど私の時間は「サヨナラ」を告げたあの日から


動くことなく止まり続けている……―――――





b a c k   or   n e x t
過去編の続きでした。けれどまだ別れた原因のところには至らないっていうね。 そこは大事なシーン(?)なのでもう少し焦らします。なんて言いながら次回がそうっていう(笑
はい、次回は別れの回想になります。えぇーな展開ですがよかったら見てやってください。
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(2010.02.03 スルガ)