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People searching desperately outside themselves, Caught up in thinking of what never helped And I'd forgotten too that love exist inside of me as in those that I wanted from- I feel you now
03.Pendant tout ce temps est ecoule.静かな図書館で私の向かいに座っているのは、友人アキラの恋人。 そして、私のたった1人好きな人。 そんな彼に出会ったのはもう何ヶ月前になるんだろうか。 いや、何ヶ月ではなく1年以上も前になるだろう。 そう、あれは土砂降りの雨の日だった。 傘を持たずに出かけてしまった私は、突然の雨に困り、近くにあった花屋で 雨宿りをしていたんだ………――――― 「あーあ、いきなり降り出すもんだからビショビショだよ」 私は花屋についていた屋根の下で滴り落ちる雨の水滴をハンカチで拭っていった。 だけど小さなハンカチ1枚で拭いきれる筈もなく未だ降り続ける雨に寒さを感じた。 カランカラン…。 突然そんな音がしたものだから私は条件反射で音のした方を向いた。 するとそこには花束を1つ抱えた同じ歳くらいの男の子が花屋から出てきていた。 その男の子は男でも見惚れてしまいそうなほど綺麗な容姿をしていて 薄い茶色の髪と青い瞳が印象的だった。 そんな男の子はジーッと見ていたせいか、私の視線に気付きこちらを向いた。 吸い込まれそうなほど綺麗な青い瞳に私は数秒瞬きも忘れて魅入っていた。 すると不意に男の子は私から視線を逸らしゴソゴソと何かしていた。 「使え。カナリ濡れてる」 「えっ…あ、ありがとう」 突然話しかけられ驚いていると更にハンカチを差し出してきてくれた。 私は驚きながらも彼の手からハンカチを受け取った。 「あ、ねぇ…このハンカチどうしたら良い?」 「…お前にやる」 数秒の沈黙のあと彼はそう小さな声でポツリと言った。 でもこんな高そうなハンカチ借りた上に貰うなんて出来ないよ。 「高そうだし、貰えないよ。洗って返したいんだけど…」 「そんな高いモンじゃねー、が…そうだな」 彼はそこで言葉を切ると何か考えるような様子を見せた。 私はどうしたのだろうと思いながらそんな彼をジッと見ていた。 どこか気品溢れる服装に仕草。 きっと私なんかとは違って良い家の育ちなんだろう。 彼の抱えている花束も、私なんかでは買えないような物。 そんなことを考えていた私に彼はフッと視線を向けてくると、ゆっくりと近づいてきた。 そして私の姿を見回すと、口を開いた。 「カナリ濡れてるしな…俺の家に行くぞ。直ぐそこだ」 突然そう言った彼に私は目を見開き、驚きの顔で彼を見つめた。 そんな私に彼は「?」を浮かべ私を見た。 「良いの?ついさっき会ったばかりの全然知らない人なのに」 「構わねーよ。お前が良い部類の人間かそうでないかぐらい会話から分かるしな」 彼はそう言うと花束を左手側に抱え、右手で私の腕を掴んだ。 そして私に向かって一言「走るぞ」そう言うと土砂降りの雨の中走って飛び出した。 私は何がなんだかといった感じで彼に引っ張られるがまま足だけを動かした。 容赦なく降り注ぐ雨は冷たかったけど、彼に掴まれている部分だけが熱をもっていた。 どうしてさっき会ったばかりの私にここまでしてくれるのだろう。 態度では少々冷たい感じがするが、心はとても優しいと思う。 偶然会ってしまっただけの人間にハンカチを貸してくれたり、まして家に連れて行ってくれるだなんて。 雨の中走りながら私がそんなことを考えているうちに彼の家だと思われる建物が見えてきた。 そして徐々に近くなり走る速度が落ちていくと、家の前につき走る足は止まった。 「着いたぞ」 「ここが、アナタの家?」 玄関に入るよう促す彼に私は素直に従い躊躇いがちにだがお邪魔させてもらった。 外からも凄かったが内装もかなり凄い豪華な家だ。 私は玄関から家の中を見渡して呆気にとられつつ、 更に前方から近づいてくる数人のメイドの姿にも目を瞠るしかなかった。 b a c k or n e x t 花屋から跡部までの家を車で移動するかどうするか悩みましたが結局はダッシュで(笑 まぁ距離的に車を使うほどではないという結論です。決して書くのが面倒だった訳では…ないんですよ? というか寧ろ跡部が見ず知らずの子に親切すぎてキモいですね(笑 この夢を気に入って頂けたならポチリ (2010.02.03 スルガ) |